精神保健担当保健師は、対象者の不穏な病状や、近隣苦情などの深刻な事例に直面することが多くあります。事例への対応能力の強化に関して、OJTの効果が実証されています。そこで、保健師業務のタイムスタディ研究の結果から導かれた「業務の9割以上が10分以内」という成果を踏まえ、実際の場面で展開している言動を、OJTのポイントとして確認します。
OJT(On the Job Training)を組み込んだ保健師の日常業務の展開
登場人物
登場人物 | 人 物 像 |
保健師A:山田係長 | 係長、40歳代 明るく温和な性格。業務は冷静に判断して進める一方で、同僚のことも常に気にかけている。 |
保健師B:川口さん | 10年目、30歳代 経験を重ねた働き盛りの年代で、何事も前向きにとらえて吸収しようとする意欲と行動力がある。 |
保健師C:白石さん | 2年目、20歳代 素直で熱心。精神保健に関して経験は浅い。 |
警察 | 南警察署 田中係長 よく保健所に連絡がある。 |
制作
守田 孝恵 獨協医科大学
制作協力者
辻下淳子 元山口県山口健康福祉センター防府支所 副部長
弘中 恵 元山口県保健師
和田奈都美 山口県保健師
徳永瑞希 山口県保健師
科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)・18K10606(研究代表者:守田孝恵)の助成を受けて制作